皆さんこんにちは！「機能的で快適な美しい口腔を創り、それを守り続ける歯科医療」を目指す、宝沢伊藤歯科医院です。

歯科治療では、日々新しい技術が導入されており、その中でもセレック治療は近年特に注目されています。セレック治療は、短期間で高品質な歯の修復を行うことができ、しかもコストを抑えられる点が特徴です。

本記事では、セレック治療が従来の治療方法よりも安価で提供できる理由や、違いについて解説します。

■そもそもセレック治療とは何か？

セレック治療とは、CAD/CAM（コンピュータ支援設計・製造）技術を用いて、セラミック（セラミック製）の歯の補綴物を作製する治療法です。日本でも導入する歯科医院が増えてきており、希望する患者様も多くなっています。患者様の歯をスキャンし、そのデータを基にコンピュータ上で補綴物を設計、そして即、作製・装着できます。

■従来の治療方法との違い

従来の歯の修復治療では、歯科医師がまず患者様の歯の型取りを行い、その後、歯科技工所にて補綴物を作製します。この流れには数日から数週間かかり、その間、患者様は仮歯を装着して過ごすのが一般的です。一方、セレック治療の場合は患者様のお口の中をスキャンし、そのデータを元に即座に補綴物を作製・装着できるので、患者様にとってもメリットが大きくなります。

■セレック治療が安くすむのはなぜ？質は大丈夫？

セレック治療が従来の方法よりも安価である理由はいくつかあります。

・治療工程の簡易さ
セレック治療では、歯科技工所を通さずに、歯科医院内で全てのプロセスが完結します。従来の治療の場合は、歯科技工所での作業が必要となり、これがコストに反映されているため、費用も高額になります。セレック治療ではその部分の費用を削減できるので費用も安くなるのです。

・歯科技工所へ依頼をしない
従来の方法では、型取りから補綴物の作製までを歯科技工士に依頼する必要があり、そのための費用が治療費に加算されています。しかし、セレック治療は、歯科医師がコンピューターを用いて補綴物を作製するため、歯科技工所への依頼もなくなり、その分コスト削減が可能です。

・診療時間の短縮
セレック治療は、従来の方法と比べて診療時間が大幅に短縮されます。患者様の来院回数が減れば、診療コストも下がります。これが治療費にも反映されます。患者様にとっても時間的な負担が減る点は大きなメリットです。

・機材と技術の進化によるコスト削減
セレック治療に使用される機材は、技術の進化により高精度かつ効率的に治療を行えるようになっています。技術革新により補綴物の作製コストを削減し、その結果として患者様への治療費の軽減につながっています。

上記のような理由からセレック治療は従来の方法よりも安価に受けることができます。決して治療の質が落ちるというわけではありませんのでご安心ください。

■セレック治療のメリットとデメリット

セレック治療には、さまざまなメリットとデメリットがあります。治療を受ける前にはどちらもしっかり把握しておくことが重要です。

メリット:
セレック治療の最大のメリットは、即日で補綴物を装着できる点です。患者様の通院回数が減り、時間的な負担が軽減されるうえ、感染症のリスクも格段に減ります。また、デジタル技術を用いることで、補綴物の精度が非常に高くなるため、安定した質の治療を受けられます。

デメリット:
セレック治療には全ての患者様に適しているわけではありません。場合によっては従来からの方法やほかの治療が向いているケースがあります。また、セレック治療を導入している歯科医院はまだ少ないのが現状です。

■まとめ

セレック治療は、治療期間の短さやコストパフォーマンスの高さにより、近年希望する患者様も増えてきています。費用を抑えて質の高い治療を受けたい方にとってセレック治療はとても魅力的な選択肢のひとつです。歯科医師と相談しながら自分の理想に合った治療を見つけてみてください。