予防歯科は保険適用される?条件や費用、子供のフッ素まで徹底解説
医院ブログ
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ福島県郡山市にある「宝沢伊藤歯科医院」をよろしくお願いいたします。
お子さんの歯、将来も健康でいてほしいと願うのは親として当然のことでしょう。
しかし、「歯医者さんは痛くなってから行く場所」というイメージがまだ根強く、予防のためだけに通うのは費用が心配、と感じる方も少なくありません。
特に、家計を預かる身としては「予防に保険は使えるの?」という疑問は切実なはずです。
この記事を読めば、予防歯科における保険適用の条件や費用が明確になります。
そして、家計の負担を抑えながら、ご自身とお子さんの大切な歯を将来にわたって守るための具体的な方法がわかります。
予防歯科って何?「痛くなる前に行く」のが新常識!

これまで歯医者さんは「虫歯を削って詰める場所」というイメージが強かったかもしれません。
しかし、これからの歯科医療では「そもそも虫歯や歯周病にならないようにする」という考え方が主流になっています。
これが「予防歯科」の基本的な考え方であり、お口のトラブルを未然に防ぐための大切な取り組みです。
将来的に高額な治療費がかかる事態を避けるためにも、予防歯科は非常に費用対効果の高い「未来への投資」と言えるでしょう。
予防歯科は条件付きで保険適用になります
日本の医療保険制度は、基本的に病気の「治療」を対象としています。
しかし、お口の健康が全身の健康に深く関わることが広く知られるようになりました。
そのため、国の方針も「治療中心」から「予防・管理中心」へとシフトしています。
2020年や 2024年の診療報酬改定によって予防に関する項目の評価が見直され、保険でカバーできる範囲が広がっているのです。
うちの場合はどう?保険適用で予防歯科を受けるための3つの条件

では、具体的にどのような場合に保険が適用されるのでしょうか。
ポイントは大きく分けて次の 3つです。
- お口の状態が「要管理」と診断されること
- 処置内容が国が定めたものであること
- 歯科医院が国が定める基準を満たしていること
条件① 虫歯や歯周病のリスクがあると診断されること
「病気の予防」に保険を適用するには、「将来、病気になるリスクが高い」と歯科医師が診断する必要があります。
完全に健康で何の問題もないお口のクリーニングは、美容目的と見なされ自費になる場合があります。
しかし、「歯ぐきから少し血が出る」「過去に治療した歯が多い」といった状態は、歯周病や二次虫歯のリスクと判断され、保険適用の対象となることがほとんどです。
条件② 国が定めた予防的な処置であること
保険で受けられる予防的な処置の内容は、国によって定められています。
例えば、歯周病の進行を防ぐための検査や歯石除去、適切な歯磨き方法の指導などがこれにあたります。
条件③ 厚生労働省が認めた歯科医院であること(かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所など)
国は、予防歯科に力を入れ、質の高い継続的な管理ができる体制を整えた歯科医院を「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)」として認定しています。
このような認定を受けた歯科医院では、通常よりも手厚い予防処置を保険適用で受けられる場合があります。
保険でできることリスト|予防歯科の具体的な内容と費用目安

それでは、実際に保険が適用される予防歯科では、どのようなことをするのでしょうか。
ご自身やお子さんが受ける処置の具体的な内容と、3割負担の場合の費用目安を表にまとめました。
| 処置内容 | 対象者(目安) | 3割負担の費用目安 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 歯周病検査 | 全員 | 料金に含まれることが多い | 歯周ポケットの深さや出血の有無をチェックします。 |
| 歯のクリーニング(スケーリング) | 全員 | 3,000円~4,000円程度(検査等含む) | 専用の器具で歯石やプラーク(歯垢)を除去します。 |
| ブラッシング指導 | 全員 | 料金に含まれることが多い | 磨き残しなどを確認し、効果的な歯磨き方法を指導します。 |
| フッ素塗布 | 主に子ども | 数百円~ | 歯質を強化し、虫歯菌への抵抗力を高める薬剤を塗ります。 |
| シーラント | 6歳~12歳の子ども | 1歯 400円~600円程度 | 虫歯になりやすい奥歯の溝を樹脂で埋め、物理的にガードします。 |
※費用はあくまで目安であり、お口の状態や処置内容によって変動します。
保険を上手に活用!信頼できる「かかりつけ歯科医」の見つけ方
予防歯科を継続していく上で最も大切なのは、信頼して長く付き合える「かかりつけ歯科医」を見つけることです。
特に、先述した「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)」は、国が認めた予防のプロフェッショナルです。
医院選びの一つの基準として、ホームページなどで確認してみるのがおすすめです。
初めての歯科医院に行く際は、以下のような点を確認・質問してみると良いでしょう。
- 予防歯科に力を入れているか
- 治療計画や費用について事前に詳しく説明してくれるか
- 歯科衛生士が担当制か
- 子どもへの対応に慣れているか
- 「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」の認定を受けているか
このような質問を通じて、ご自身やご家族に合った、安心して通える歯科医院を見つけてください。
【まとめ】予防歯科は保険制度を活用して始めよう
この記事の重要なポイントをもう一度確認しましょう。
- 予防歯科は「治療」ではなく、虫歯や歯周病を未然に防ぐための「健康管理」です。
- 条件(お口の状態、処置内容、医院の体制)を満たせば、予防歯科にも保険は適用されます。
- 子ども向けのフッ素塗布やシーラントも、保険を使って賢く受けられる処置です。
- 信頼できる「かかりつけ歯科医」を見つけることが、予防歯科を成功させる鍵となります。
「痛くなってから」の治療は、時間も費用も、そして歯へのダメージも大きくなります。
予防歯科は、将来かかるはずだった高額な治療費を節約し、ご家族全員の健康を守るための最も賢い投資と言えるでしょう。
ぜひこの機会に、保険制度を上手に活用して、家族みんなで予防歯科を始めてみませんか。
郡山市にある「宝沢伊藤歯科医院」では予防歯科に力を入れています。お近くの方はぜひ一度ご来院ください。


