カリソルブ(Carisolv)はスウェーデンで開発されたむし歯を除去する薬です。
ドリルで削り取る通常のむし歯治療は、健康な部分も削り取ってしまいますが、この方法ではむし歯菌によって浸食されている部分のみを専用の薬剤で軟らかくして、専用の器具で除去する方法なので、
健全歯質を保存することができます。
痛みも感じにくく、麻酔を使わないで治療できるケースがあります。
歯科業界では
「ミニマルインターベーション」=『M.I』という概念が広まりつつあります。これは
むし歯治療の際に健全歯質に対する犠牲を最小限にすることで、歯の寿命を延ばすことを目標にするという考えです。
「カリソルブ治療法」はまさに
『M.I』の概念に沿う治療法であり、1998年にスウェーデンで導入開始され、日本では2007年に厚生労働省で認可されたばかりの比較的新しい治療法です。