福島県郡山市の歯医者 宝沢伊藤歯科医院

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痛くないインプラント治療「抜歯即時インプラント」とは?メリット・デメリットから費用まで徹底解説

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「抜歯が必要と診断されたけれど、手術が怖い」
「過去の歯の治療で、痛い思いをした経験がある」



歯を失うことは、見た目の問題だけでなく、食事や会話といった日常生活にも大きな影響を与えます。
しかし、その治療法であるインプラントには「痛い」「時間がかかる」といったイメージがつきものです。

この記事では、そんなインプラント治療の常識を覆すかもしれない「抜歯即時インプラント」という選択肢について、専門家が分かりやすく解説します。
この記事を最後まで読めば、治療の全体像からメリット・デメリット、費用、そして自分に合った治療法なのかどうかまで、深く理解できるでしょう。
あなたの歯の治療に関する不安が解消され、前向きな一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。

抜歯即時インプラントは本当に痛くない?手術の不安をなくす2つの方法

インプラント治療をためらう最大の理由の一つが「痛み」への恐怖ではないでしょうか。
しかし、現代の歯科医療では、手術中から術後まで、痛みを最小限に抑えるための様々な工夫が凝らされています。
ここでは、抜歯即時インプラントで「痛くない」治療を実現するための、具体的な2つのアプローチをご紹介します。

手術中の痛みは「局所麻酔」と「鎮静法」でコントロール

手術中の痛みは、適切な麻酔によって完全に取り除くことが可能です。
多くの歯科医院では、注射そのものの痛みを和らげるために、まず歯ぐきに塗るタイプの表面麻酔を使用します。
さらに、極細の注射針や、麻酔液をゆっくりと一定の速度で注入できる電動注射器を用いることで、不快感を最小限に抑える工夫がなされています。

それでも手術に対する恐怖心や不安が強い方には、「鎮静法(セデーション)」という選択肢が有効です。
これは、点滴などから鎮静剤を投与し、うたた寝をしているようなリラックスした状態で治療を受ける方法を指します。
意識が完全になくなるわけではありませんが、不安や緊張が和らぎ、多くの方は手術中のことをほとんど覚えていません。

種類特徴こんな方にお勧め
局所麻酔治療する部分の感覚のみを麻痺させる
標準的な処置。ほとんどのケースで使用
静脈内鎮静法点滴で鎮静剤を投与。深くリラックスした状態になる
手術への恐怖心が非常に強い方、嘔吐反射が強い方
笑気麻酔鼻からガスを吸い込み、リラックス効果を得る
不安感が中程度の方、お子様

手術後の痛みや腫れを最小限に抑える術後の過ごし方

手術が終わると麻酔が切れてきますが、処方される痛み止めを服用すれば、痛みは十分にコントロールできます。
抜歯即時インプラントは、歯ぐきの切開を最小限に抑えられるため、従来のインプラント手術よりも術後の痛みや腫れが少ない傾向にあるのです。
痛みや腫れのピークは手術後 2〜3 日程度で、長くても 1〜2 週間ほどで落ち着くのが一般的です。

術後の回復を早め、痛みを和らげるためには、ご自身のセルフケアも重要になります。
以下の点に注意して過ごしましょう。
  • 処方された薬(鎮痛剤・抗生物質)を指示通りに服用する
  • 手術当日は、濡れタオルなどで頬の外側から優しく冷やす(冷やしすぎは禁物です)
  • 食事は、硬いものや刺激物を避け、柔らかいものを反対側の歯で噛む
  • 飲酒、喫煙、激しい運動は、血行が良くなり痛みや出血の原因となるため数日間控える
  • 患部を指や舌で触らないように注意する


抜歯即時インプラントとは?通常の治療との違いやメリット・デメリットを解説


「抜歯即時インプラント」という言葉を初めて聞く方もいらっしゃるかもしれません。
この治療法は、従来のインプラント治療が抱えていたいくつかの課題を解決する画期的な方法です。
ここでは、その基本的な仕組みから、メリットと知っておくべきデメリットまでを詳しく解説いたします。

抜歯とインプラント埋入を1日で行う画期的な治療法

抜歯即時インプラントとは、その名の通り、抜歯をしたその日のうちに、歯を抜いた穴(抜歯窩)へ直接インプラント体(人工歯根)を埋め込む治療法です。
従来のインプラント治療では、抜歯後に歯ぐきと骨が治るまで数ヶ月間待つ必要がありました。
抜歯即時インプラントは、この「治癒期間」を省略できるため、治療全体の期間を大幅に短縮できるのが最大の特徴です。

【4大メリット】治療期間の短縮、身体的負担の軽減、審美性の維持など

抜歯即時インプラントには、患者様にとって多くの優れた点があります。
  1. 治療期間の大幅な短縮
    抜歯後の治癒を待つ必要がないため、最終的な歯が入るまでの期間を数ヶ月単位で短縮できます。
  2. 身体的・精神的負担の軽減
    外科手術が 1 回で済むため、麻酔の回数や手術に伴うストレスが少なくなります。
  3. 骨や歯ぐきの温存
    抜歯後すぐにインプラントを入れることで、歯を支えていた骨が痩せてしまうのを最小限に防ぎます。
    これにより、特に前歯など見た目が気になる部分で、自然な歯ぐきのラインを維持しやすくなります。
  4. 「歯がない期間」をなくせる
    手術当日に仮歯を装着できる場合もあり、食事や会話に困ることがありません。



【知っておくべきデメリット】感染リスクと技術的な難易度

多くの利点がある一方で、抜歯即時インプラントには注意すべき点も存在します。
良い面だけでなく、これらのデメリットもしっかりと理解した上で治療を選択することが重要です。
  • 感染のリスク
    抜歯した直後の場所は、通常のインプラント手術時よりも感染のリスクがやや高まる可能性があります。
    そのため、歯科医院での徹底した衛生管理と、患者様ご自身の術後の丁寧な口腔ケアが不可欠となります。
  • 高度な技術が必要
    この治療法は、インプラントを正確な位置に埋め込むための精密な診断力と、術者の高い技術力、そして豊富な経験が求められます。
    そのため、どの歯科医師でも行える治療ではなく、対応できる歯科医院が限られるのが現状です。


抜歯即時インプラントの治療の流れと費用


ここでは、初回の相談から治療完了までの一般的な流れと、費用の目安についてご説明します。
具体的な流れを把握することで、治療への不安を和らげることができるでしょう。

治療ステップ内容期間の目安
STEP 1精密検査・カウンセリング
1日
STEP 2手術(抜歯・インプラント埋入)
1日
STEP 3治癒期間・最終的な歯の装着
3〜6ヶ月

STEP1:精密検査とカウンセリング

まず、お口の中の状態を正確に把握するため、レントゲン撮影や歯科用 CT 撮影を行います。
特に歯科用 CT は、骨の厚みや高さ、神経の位置などを 3D 画像で詳細に確認できるため、安全で確実な手術計画を立てる上で不可欠です。
検査結果をもとに、歯科医師が治療計画、リスク、費用などについて丁寧に説明します。

STEP2:手術当日(抜歯・インプラント埋入・仮歯装着)

十分な局所麻酔、あるいは鎮静法を行った後、問題となっている歯を慎重に抜歯します。
そして、抜歯した穴を利用して、インプラント体を適切な位置・角度・深さに埋め込みます。
骨の状態が良ければ、その日のうちに審美性を回復するための仮歯を装着することも可能です。

STEP3:骨との結合期間と最終的な歯の装着

手術後は、インプラントと顎の骨がしっかりと結合する(オッセオインテグレーション)のを待ちます。
この治癒期間は、お口の状態によりますが、通常 3〜6 ヶ月程度です。
骨とインプラントが完全に結合したことを確認した後、最終的な人工の歯(上部構造)の型を取り、装着して治療は完了となります。

費用相場は1本42万円~|内訳と注意点

抜歯即時インプラントは、保険が適用されない自由診療です。
費用は、使用するインプラントの種類や地域、歯科医院によって異なりますが、一般的に 1 本あたり 42 万円から 50 万円以上が目安となります。
この費用には、通常、検査・診断料、インプラント埋入手術料、インプラント体、上部構造(人工歯)の費用が含まれています。

骨の量が足りない場合など、骨を増やす処置(骨造成)が必要になると、別途追加費用がかかることがあります。
費用については、カウンセリングの際に内訳をしっかりと確認し、納得した上で治療を開始しましょう。


抜歯即時インプラントができない人の条件とは


抜歯即時インプラントは、誰にでも適用できる万能な治療法ではありません。
安全に治療を行い、インプラントを長持ちさせるためには、いくつかの条件をクリアする必要があります。
ここでは、残念ながらこの治療法が適用できない主なケースについて解説します。

条件①:抜歯する歯の周りに重度の炎症や感染がある

抜歯の原因が重度の歯周病であったり、歯の根の先に大きな膿の袋(根尖病巣)があったりする場合、抜歯した場所に多くの細菌が残っている可能性があります。
このような感染が残った状態でインプラントを埋め込むと、インプラントが細菌に感染し、骨と結合せずに抜け落ちてしまうリスクが非常に高くなります。
そのため、重度の感染がある場合は、まず抜歯を行い、感染が完全に治癒するのを待ってからインプラント治療を行うのが一般的です。

条件②:インプラントを支える骨の量が不足している

インプラントを埋め込んだ直後に、グラグラしないようにしっかりと固定する(初期固定)ことが、治療成功の重要な鍵となります。
この初期固定を得るためには、インプラントを支えるための十分な骨の厚みと高さが必要です。
歯周病が進行して骨が広範囲に溶けている場合や、抜歯する穴の形が大きく、周囲の骨が少ない場合は、インプラントを安定させることができないため、適用が難しくなります。

条件③:全身疾患など健康状態に問題がある

インプラント治療は外科手術を伴うため、全身の健康状態も大きく影響します。
以下のような疾患をお持ちの方は、治療ができない、あるいは慎重な判断が必要となる場合があります。
  • コントロールされていない重度の糖尿病
  • 骨粗鬆症の治療薬(特にビスフォスフォネート製剤)を服用中の方
  • 血液をサラサラにする薬を服用していて、休薬が難しい方
  • 免疫抑制剤を服用中の方
  • 重度の心臓病や腎臓病をお持ちの方
これらの状態は、傷の治りを遅らせたり、感染への抵抗力を弱めたりする可能性があるためです。
持病をお持ちの方は、必ずカウンセリング時に歯科医師へ申告し、かかりつけ医とも相談するようにしてください。


【まとめ】痛みと期間の不安を解消し、納得のいく治療を選ぼう

この記事では、「痛くないインプラント」の選択肢として、抜歯即時インプラントについて詳しく解説してきました。
最後に、重要なポイントを振り返ってみましょう。
  • 抜歯即時インプラントは、抜歯とインプラント埋入を 1 日で行う治療法である
  • 治療期間の短縮や身体的負担の軽減など、多くのメリットがある
  • 痛みは麻酔や鎮静法でコントロールでき、術後の腫れも少ない傾向にある
  • 一方で、感染がある場合や骨が少ない場合には適用できない
  • 治療の成功は、医師の技術と経験に大きく依存するため、慎重な医院選びが最も重要である
歯を失うことは、誰にとってもつらく、不安な出来事です。
しかし、適切な治療法を選択し、信頼できる専門家と出会うことで、再び自分の歯のように噛める喜びと、自信に満ちた笑顔を取り戻すことは十分に可能です。
もし、あなたが抜歯即時インプラントに少しでも興味を持たれたなら、福島県郡山市にある「宝沢伊藤歯科医院」でカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
あなたの口腔内の状態を正確に診断してもらい、最適な治療法について相談することが、後悔のない治療への第一歩となるはずです。