福島県郡山市の歯医者 宝沢伊藤歯科医院

医院ブログ

インビザラインのマウスピースは壊れてしまうことはある?原因を解説

医院ブログ
皆さんこんにちは!「機能的で快適な美しい口腔を創り、それを守り続ける歯科医療」を目指す、宝沢伊藤歯科医院です。

インビザライン治療中に気を付けることはいろいろありますが、なかでもマウスピースの破損はよくあるトラブルなので注意する必要があります。マウスピースはしっかり歯にフィットするように薄く作られているので過度な力が加わってしまうと割れてしまう恐れがあります。

本記事では、インビザライン治療のマウスピースが割れてしまう原因や、割れてしまった場合の対処法について解説します。

■インビザラインのマウスピースが割れてしまう原因は?

インビザラインの素材は透明なポリウレタンです。違和感なくフィットして見た目も目立たないように作られており、厚さは0.5mmと薄いのが特徴です。普通に過ごしていれば破損することはありませんが、強い衝撃や過度な力が加わると割れてしまうリスクがあるので注意しましょう。マウスピースが割れてしまう主な原因は下記の通りです。

✔️インビザラインの着脱方法が正しくない
インビザラインには正しい着脱方法があります。正しい方法を守らず無理矢理装着したり外したりするとマウスピースに負担がかかり割れてしまうことがあります。特に外すときには注意が必要です。マウスピースを外す際は、奥歯の内側に指を引っ掛けるようにしてマウスピースを浮かせ、前歯に向かってゆっくり外しましょう。

✔️食いしばりや歯ぎしりの癖がある
歯ぎしりや食いしばりは無意識のうちに行っていることも多く、癖になっていると危険です。歯ぎしりや食いしばりによってかかる力は想像以上に強いもので、圧力がダイレクトにマウスピースに伝わってしまいます。寝ている間にしてしまう人も多く、その場合「何もしていないのに割れてしまった」と感じてしまう方もいると思います。そう感じた際は歯ぎしりや食いしばりを疑いましょう。こういった癖を自覚している場合は、治療をはじめる前に改善しておくことが望ましいです。

✔️マウスピースを外さないまま食事をする
インビザラインは1日20〜22時間以上の装着時間が必要ですが、食事と歯磨きをするときは外すのが適切な方法です。マウスピースをつけたまま口にして良いのは基本的に水だけです。歯ごたえのあるものや粘着性のある食べ物はマウスピースの破損や劣化につながるため、絶対に避けましょう。また、マウスピースを装着したまま飲食してしまうと虫歯や歯周病のリスクも高くなります。

✔️保管方法が適切ではない
インビザラインのマウスピースには専用のケースがあり、外している最中はそのケースに入れておく必要があります。ケースに入れずそのまま机の上に置いたりしてしまうと、落として割れてしまったり、紛失につながります。外している最中は必ず専用のケースに入れる習慣をつけましょう。

■もしもインビザラインが割れてしまったらどうすればいい?NG行為も解説

マウスピースが割れてしまう原因はさまざまですが、もしも割れてしまった場合はどうすれば良いのでしょうか?


【NG行為】
①割れたまま装着するのはNG
マウスピースが割れていても装着できることがありますが、装着し続けるのはNGです。マウスピースが割れたまま装着しても歯は正しく動かず、最悪の場合不適切な力がかかってしまうことがあります。予期せぬ場所へ動いてしまったりさらなる歯並び悪化を招く可能性があります。

②自力で直そうとするのはNG
割れたマウスピースを自力で直そうとすることも絶対に避けてください。インビザラインのマウスピースは大変繊細に作られているため、専門的知識がなければ修理や作り直すことは不可能です。自力で修理したものを装着していると不適切な力がかかってしまうリスクがあるので避けましょう。

【対処方法】
マウスピースが割れてしまった場合は、速やかに歯科医院に相談しましょう。放置すればするだけ治療期間は延長になってしまいます。歯科医師の判断を仰ぐことが重要です。使い続けることが難しくマウスピースの修理や再作製が必要な場合は、治療費用とは別に費用がかかる可能性があります。

■インビザラインを破損させないために

インビザラインを破損させないためには、取り扱いに気をつける必要があります。下記のポイントをしっかり守りましょう。

✔️取り外した際は専用のケースに入れる
✔️マウスピースの着脱は正しい方法で行う
✔️水以外を口にするときは必ずマウスピースを外す
✔️歯ぎしりや食いしばりなどの癖を改善する

■まとめ

インビザラインは適切な取り扱いと保管が重要です。強い圧力がかからないように注意しましょう。もしも割れてしまったり紛失した際は速やかに歯科医院に相談してください。