皆さんこんにちは！「機能的で快適な美しい口腔を創り、それを守り続ける歯科医療」を目指す、宝沢伊藤歯科医院です。

矯正治療中は「調整日」というものがあり、歯科医院に定期的に通院する必要があります。インビザラインで治療する場合、調整日では一体何を行っているのでしょうか？この記事では、矯正治療中の調整日に関してお話ししていきます。

■歯列矯正の「調整日」とは

歯列矯正における調整日とは、取り付けている矯正装置の調整を行う日をさします。また、矯正装置の調整だけでなく、お口の中や歯の状態のチェックも同時に行われます。トラブルが起こらないように、また起こっていてもしっかり対処してもらうためにも歯列矯正の調整日は必ず受ける必要があります。

■インビザラインでも調整日は必要？通院頻度は？

自分で着脱ができるインビザラインで矯正治療を行っている場合でも、必ず調整日というものが設けられます。インビザラインの場合、通院の頻度は大体1〜3ヶ月に1回とそれほど多くはありません。治療時間は患者様の状態にもよりますが、およそ30〜1時間ほどで完了します。

■インビザラインの調整日では何をする？

インビザラインの調整日では主に下記のようなことが行われます。

・マウスピースがきちんと適合しているかどうか

インビザラインで矯正治療を行う場合、自分でマウスピースを取り付けますが、しっかり装着できていると思っていても、歯科医師から見ると浮いているというケースもあります。マウスピースが正しく適合していないと治療計画通りに治療が進まなくなるため、適合しているかどうかのチェックは非常に重要です。うまくできていない場合は、担当医からマウスピースの着脱やチューイーの使用方法について指導や確認が行われます。もちろん着脱に問題がない場合でも不安なことがあれば都度相談していただいて大丈夫です。また、マウスピースが合っていないということも稀にあり、そういった場合はマウスピースを再度作ることになります。

・アタッチメントの確認・再装着

歯を効率よく動かすために必要になる装置「アタッチメント」ですが、インビザラインのマウスピースを付け外しする際やお食事などによって外れてしまうことがあります。すでに必要のなくなったアタッチメントであればそのままでも良いですが、まだ歯を動かすために必要なアタッチメントが取れてしまっている場合には再装着を行います。

・IPR（ディスキング）の施術

インビザラインの調整日では、IPRあるいはディスキングと呼ばれる処置が行われることがあります。これらは歯を綺麗に並べる隙間をしっかり確保するために、隣り合っている面をヤスリで削る処置です。削る範囲は0.2〜0.5mmとかなり小さな範囲なので、麻酔はしないで行われます。

・顎間ゴムに関する指導

歯を効率よく動かすために使う道具として顎間ゴムというものがあります。上のマウスピースと下のマウスピースにゴムをかけて使うもので、かけ外しは自分で行うようになります。調整日では、自分で正しくかけたり外したりできるように、指導や練習が行われます。

・治療計画通りに進んでいるか

マウスピースを正しく使用できているかどうかと同時に、当初の治療計画通りに進んでいるかどうかの確認も行われます。装着時間が足りていないと計画通りに進んでいないことがあるので、1日20〜22時間以上の装着時間はしっかり守りましょう。

■調整日前にやることはある？

インビザラインの調整日で来院する前には、いくつか準備しておくことがあります。

①トラブルがあった場合に報告する内容確認

インビザラインでは、マウスピースが破損した、マウスピースの紛失をした、アタッチメントが外れてしまう、歯がしみるなどのトラブルが起こるケースがあります。マウスピースの破損は紛失は忘れてしまうということはないと思いますが、痛みやしみるなどの症状は時間が経過すると忘れてしまうことがあります。治療計画通りに進めるためにも、些細な症状も報告できるようメモをとっておくのがおすすめです。

②持参するマウスピースの準備

調整日はマウスピースを必ず持参することになります。歯科医院によって装着したままの状態で行くのか、取り外してケースに入れていくのかは異なりますので指示通り行いましょう。マウスピースを常に清潔にしておくことが大切です。

③早めの日時確認（予約）

どの歯科医院も混み合っていることが多いため、調整日の日時は忘れないようにしっかり確認しておく必要があります。自分のスケジュールをしっかり把握し、必ずいける日に予約を取るようにしましょう。

■まとめ

歯科医院に通院する習慣がない人にとっては、調整日も面倒に感じてしまうかもしれませんが、しっかり指示通り受診しないと計画通りに進まず、治療費用も無駄になってしまう可能性があります。歯科医師の指示に従って、調整日はしっかり歯科医院を受診しましょう。