インプラント周囲炎に気づくには?どんな症状が出るのか
医院ブログ
皆さんこんにちは!「機能的で快適な美しい口腔を創り、それを守り続ける歯科医療」を目指す、宝沢伊藤歯科医院です。
インプラントは人工歯根を顎骨に埋め込む治療法ですが、適切にケアをしないと「インプラント周囲炎」という炎症を引き起こすことがあります。インプラント周囲炎はインプラントを支える周囲の組織が感染や炎症を起こす炎症性疾患で、放置すると深刻化してしまう可能性があります。
本記事では、インプラント周囲炎の症状や、早期に気づくためのポイントについて詳しく解説します。
■インプラント周囲炎になる原因
インプラント周囲炎は、下記のようなさまざまな要因によって引き起こされます。
①お口の中の細菌
インプラント周囲炎の主な原因は、口腔内に存在している細菌によるものです。特に、歯周病の原因菌やその他の細菌がインプラント周囲の組織に感染すると炎症が起こってしまいます。口腔内の衛生状態が悪いと、細菌はさらに繁殖しやすくなり炎症の引き金となるので日々の丁寧なケアが必要になります。
②体調不良の影響による口腔環境の悪化
喫煙や糖尿病、免疫力の低下なども口腔内に影響を与え、インプラント周囲炎のリスクを高める要因になります。
③乱れた生活習慣
不規則な生活や不適切な食事も、インプラント周囲炎を引き起こす原因の一つです。栄養バランスの取れた食事や適度な運動を心がけることで、免疫力を高めインプラントを健康に保つことができます。
■インプラント周囲炎の主な症状
インプラント周囲炎は、初期段階ではあまり自覚症状がないことが多いので見逃してしまうことが多いのも特徴のひとつです。インプラント周囲炎になると、下記のようなサインが現れるようになります。
・歯茎の腫れ
インプラント周囲の歯茎が腫れたり、赤みを帯びたりするのは、インプラント周囲炎の典型的な症状です。腫れがひどくなると歯茎が痛むこともあります。
・出血
インプラント周囲からの出血も、自覚しやすい症状のひとつです。特に歯ブラシを使った際や、硬い食べ物を噛んだときに出血が見られることがあります。出血は軽いものであっても無視せず、早めに担当医に相談しましょう。
・痛みや不快感、違和感
インプラント周囲炎が進行すると、痛みや不快感が増します。最初は軽い痛みでも時間が経つにつれて鋭い痛みに変わることがあります。
・歯のぐらつき
重症化すると、インプラントがぐらつくことになります。インプラント自体が動くということはありませんが、その周囲の骨が吸収されてしまうことで、インプラントが不安定になることがあります。この状態がさらに悪化するとインプラントを外さなければならないこともあります。
■インプラント周囲炎に早めに気づくためのポイント
インプラント周囲炎は、早期に気づくことで早めに治療を行うことができ、深刻化を防げます。下記の観察ポイントをおさえて、インプラント周囲炎が進行しないように気をつけましょう。
✔️健康な歯茎は淡いピンク色ですが、赤みや腫れが見られる場合は要注意です。
✔️歯磨きの際に出血がみられる場合は、炎症が起こっている可能性があります。
✔️食事や歯磨きの際に痛みを感じる場合はインプラント周囲炎の初期症状の可能性があります。
✔️不快な口臭を自覚する場合、細菌の繁殖が考えられます。
これらの観察ポイントをしっかり押さえて自分の口腔環境をチェックするだけでなく、インプラント治療を受けたあとは定期的に歯科医院で診てもらうことが重要になります。インプラント治療後は3〜6ヶ月ごとの定期検診を受けるようにしましょう。(※通院頻度には個人差があります。)
■インプラント周囲炎の治療法
インプラント周囲炎が確認された場合は早急に治療を受けることが必要です。治療法は症状の進行度によって異なります。
・初期の治療
初期状態のインプラント周囲炎であれば、スケーリングやクリーニングが行われます。これにより、原因となる細菌を取り除き、炎症を抑えることができます。ケースによっては抗生物質の投与も行われます。
・進行した場合の治療
症状が進行している場合、症状によっては外科的な手術が行われることもあります。感染部位の清掃や骨の再生を促進するための処置が必要となります。
■まとめ
インプラント周囲炎は、インプラント治療後に注意が必要な疾患ですが、しっかりケアを行い、定期検診を受けていれば予防することができるものです。また、早めに気づくことで治療も簡単に済み、重症化も防げます。インプラントを長期間快適に使用するために、治療後のメンテナンスやケアを怠らないようにしましょう。
インプラントは人工歯根を顎骨に埋め込む治療法ですが、適切にケアをしないと「インプラント周囲炎」という炎症を引き起こすことがあります。インプラント周囲炎はインプラントを支える周囲の組織が感染や炎症を起こす炎症性疾患で、放置すると深刻化してしまう可能性があります。
本記事では、インプラント周囲炎の症状や、早期に気づくためのポイントについて詳しく解説します。
■インプラント周囲炎になる原因
インプラント周囲炎は、下記のようなさまざまな要因によって引き起こされます。
①お口の中の細菌
インプラント周囲炎の主な原因は、口腔内に存在している細菌によるものです。特に、歯周病の原因菌やその他の細菌がインプラント周囲の組織に感染すると炎症が起こってしまいます。口腔内の衛生状態が悪いと、細菌はさらに繁殖しやすくなり炎症の引き金となるので日々の丁寧なケアが必要になります。
②体調不良の影響による口腔環境の悪化
喫煙や糖尿病、免疫力の低下なども口腔内に影響を与え、インプラント周囲炎のリスクを高める要因になります。
③乱れた生活習慣
不規則な生活や不適切な食事も、インプラント周囲炎を引き起こす原因の一つです。栄養バランスの取れた食事や適度な運動を心がけることで、免疫力を高めインプラントを健康に保つことができます。
■インプラント周囲炎の主な症状
インプラント周囲炎は、初期段階ではあまり自覚症状がないことが多いので見逃してしまうことが多いのも特徴のひとつです。インプラント周囲炎になると、下記のようなサインが現れるようになります。
・歯茎の腫れ
インプラント周囲の歯茎が腫れたり、赤みを帯びたりするのは、インプラント周囲炎の典型的な症状です。腫れがひどくなると歯茎が痛むこともあります。
・出血
インプラント周囲からの出血も、自覚しやすい症状のひとつです。特に歯ブラシを使った際や、硬い食べ物を噛んだときに出血が見られることがあります。出血は軽いものであっても無視せず、早めに担当医に相談しましょう。
・痛みや不快感、違和感
インプラント周囲炎が進行すると、痛みや不快感が増します。最初は軽い痛みでも時間が経つにつれて鋭い痛みに変わることがあります。
・歯のぐらつき
重症化すると、インプラントがぐらつくことになります。インプラント自体が動くということはありませんが、その周囲の骨が吸収されてしまうことで、インプラントが不安定になることがあります。この状態がさらに悪化するとインプラントを外さなければならないこともあります。
■インプラント周囲炎に早めに気づくためのポイント
インプラント周囲炎は、早期に気づくことで早めに治療を行うことができ、深刻化を防げます。下記の観察ポイントをおさえて、インプラント周囲炎が進行しないように気をつけましょう。
✔️健康な歯茎は淡いピンク色ですが、赤みや腫れが見られる場合は要注意です。
✔️歯磨きの際に出血がみられる場合は、炎症が起こっている可能性があります。
✔️食事や歯磨きの際に痛みを感じる場合はインプラント周囲炎の初期症状の可能性があります。
✔️不快な口臭を自覚する場合、細菌の繁殖が考えられます。
これらの観察ポイントをしっかり押さえて自分の口腔環境をチェックするだけでなく、インプラント治療を受けたあとは定期的に歯科医院で診てもらうことが重要になります。インプラント治療後は3〜6ヶ月ごとの定期検診を受けるようにしましょう。(※通院頻度には個人差があります。)
■インプラント周囲炎の治療法
インプラント周囲炎が確認された場合は早急に治療を受けることが必要です。治療法は症状の進行度によって異なります。
・初期の治療
初期状態のインプラント周囲炎であれば、スケーリングやクリーニングが行われます。これにより、原因となる細菌を取り除き、炎症を抑えることができます。ケースによっては抗生物質の投与も行われます。
・進行した場合の治療
症状が進行している場合、症状によっては外科的な手術が行われることもあります。感染部位の清掃や骨の再生を促進するための処置が必要となります。
■まとめ
インプラント周囲炎は、インプラント治療後に注意が必要な疾患ですが、しっかりケアを行い、定期検診を受けていれば予防することができるものです。また、早めに気づくことで治療も簡単に済み、重症化も防げます。インプラントを長期間快適に使用するために、治療後のメンテナンスやケアを怠らないようにしましょう。