福島県郡山市の歯医者 宝沢伊藤歯科医院

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インビザラインの保定期間はなぜ重要?

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皆さんこんにちは!「機能的で快適な美しい口腔を創り、それを守り続ける歯科医療」を目指す、宝沢伊藤歯科医院です。

インビザラインは昔からあるワイヤー矯正と比較すると画期的で負担の少ない治療方法ですが、ワイヤー矯正と同じように治療完了後の保定期間は欠かせません。

この記事では、保定期間の重要性についてお話ししていきます。

■インビザラインによる歯列矯正治療

インビザラインは歯型の採取から治療のシミュレーションまでコンピューター技術を駆使して歯列矯正を行う、比較的新しい方法です。歯型をもとにマウスピースを段階的にいくつか作成し、1日20〜22時間以上の装着時間を守り、1〜2週間ごとに次の段階のマウスピースに交換していきます。現状の歯並びとの間に生まれるギャップにより歯がゆっくり移動していく仕組みです。

■保定期間とは?

インビザラインでもワイヤー矯正でも、歯列矯正治療をしたあとは必ず綺麗になった歯をその位置に安定させるための保定期間が必要になります。保定期間中は保定装置、あるいはリテーナーと呼ばれる装置を歯に取り付けます。

*期間

リテーナーを装着している保定期間は、最低でも1年以上必要で、治療期間と同じかそれ以上かかることも多いです。単純計算で、2年で治療が完了したとしても、歯がしっかり安定するまでには4年以上かかるということになります。特に治療が完了した最初の3〜4ヶ月ほどは歯根膜が再編成しているためもっとも後戻りしやすく、注意が必要な時期になります。通院頻度はメンテナンスのための年に2、3回程度なので高頻度ではありませんが、何か不具合やトラブルが起こったら速やかに歯科医院に相談する必要があります。

*装着時間

最初の一年は治療期間と同じように20〜22時間以上装着していることになります。しかし、1年が経過したあとは就寝時の装着だけで済むようになってきます。とはいえ歯列が安定する状態も人によって異なるため、装着時間の調整は人によって異なります。

■保定期間の重要性。守らないとどうなる?

治療が終わったあとに保定期間をとらずそのまま放置してしまうと歯が元の位置に戻ろうとしてしまいます。これは後戻りと呼ばれる現象です。後戻りを防ぎ、治療の効果を台無しにしないためにも保定期間は必ず必要になるものです。後戻りは歯列矯正治療を失敗する原因のなかでも多くを占めます。長い時間と高額な治療費用を無駄にしないようにするためにもしっかり保定期間を守りましょう。

■リテーナーの種類はひとつ?

保定期間に装着するリテーナーの種類はひとつではありません。矯正装置と同じようにいくつか種類があります。歯科医院によってどのリテーナーを取り扱っているかは変わるので、リテーナーの種類が気になる方はカウンセリングで聞いておくのも良いでしょう。 

・ベッグタイプ
多くの歯科医院で使われている定番のリテーナーです。歯列全体を取り囲んで締め付けるワイヤーがついています。抜歯を伴う歯列矯正治療の後にもよく使用されています。

・ホーレータイプ
ホーレータイプも頻繁に使用されるリテーナーです。主に前歯を取り囲む形状ですが、設計によって種類も変わります。抜歯を伴わない歯列矯正治療の後によく使用されます。

・トゥースポジショナー
ワイヤー矯正をした後の軽い歯列の乱れも修正できる装置ですが、保定装置としても使用されています。素材はシリコン製でできているのが特徴です。

・スプリングリテーナー
後戻りが起こりやすいと言われている下顎前歯に主に使用されます。大変コンパクトなので使用していても不快感がありません。

・インビジブルリテーナー
歯列全体を覆うタイプのリテーナーです。透明な素材で作られているのでインビザラインと同じように審美性が高く、取り付けていても目立ちません。しかし過度な力が加わることで破損しやすいので注意が必要です。

・フィックスタイプ
前歯の裏側、歯に直接取り付けるリテーナーです。長期間の装着時間が必要になると言われています。

■まとめ

当院はインビザライン治療を取り扱っております。治療を希望する患者様にはまずカウンセリングを行い、納得していただいたうえで治療をスタートします。カウンセリングでは気になることや不安なことなどにしっかりお答えいたします。歯列矯正治療をお考えの方はまずは一度ご来院ください。