福島県郡山市の歯医者 宝沢伊藤歯科医院

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歯を失ったら放置してはだめ!~その理由と治療方法について~

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皆さんこんにちは!
「機能的で快適な美しい口腔を創り、それを守り続ける歯科医療」を目指す、
宝沢伊藤歯科医院です。



さまざまな理由で歯を失った結果、人の体がどうなるのかをご存じでしょうか?
面倒くさいし痛くないからそのまま放置しておこうと考えると、
後々大きな影響が全身に現れます。

ここでは歯がなくなると人はどうなるのか、
歯が抜けてしまったあとはどんな治療の選択肢があるかとその内容、
そして歯を失わないために日ごろからできることを紹介します。

目次
■歯がなくなってからの放置は危険!
■歯を失ったままにすると…?悪影響 5 つ
■歯がなくなったあとの治療方法3つ
■まとめ


■歯がなくなってからの放置は危険!

歯がなくなってしまったとき、最もしてはいけないことが「放置」です。
なくなってしまったものは仕方ないからそのままにしておこうとか、
何かしなくてはと思うけれど痛くはないし時間もないからこのままで、
などと考える人は要注意です。

人の体は何かを失うとさまざまな箇所でバランスを崩し、
多くの不具合が出てしまいます。

そのため、大切なことは歯がなくなったら歯科にて治療を受けること。
時間を捻出し、またしっかりと噛めるように早期対応していきましょう。
それが全身の健康を維持することにつながります。


■歯を失ったままにすると…?悪影響 5 つ

1)見た目が悪くなる
最もわかりやすい不都合は、見た目が悪くなること。
歯に限らず存在するはずのものがあるべきところにないと、見た人は即座に違和感を覚え
ます。特に前歯を失うと、その影響は大きいでしょう。
また本人もそれがわかり、だんだんと口元を隠すようになるケースもあります。歯がないと
徐々にうまく笑えなくなるうえ、頬や口元には張りがなくなってシワが目立ちだしてしま
うという声もあります。

2)噛み合わせが悪くなる
歯をなくすことで早期に起こる症状には、噛み合わせの悪化もあります。本来噛み合ってい
る歯の片方がなければ、もう片方が伸びてくることも。そうなれば伸びてきた歯には矯正が
必要になります。
さらに長期間にわたって治療しない場合、噛み合わせの悪化は全体へと広がっていきます。
噛み合わせが悪くなると、咀嚼がうまくできなかったり顎関節に異常をきしたりすること
も。痛みも発生するので、日常生活に支障をきたす恐れもあります。

3)輪郭が歪みだす
左右対称の顔を持つ人は滅多におらず、誰でも右か左に偏っているものです。しかし歯がな
くなってからそのままにすると起こる噛み合わせの悪化により、輪郭がどんどん歪みだし
てしまうこともあります。片方頬が腫れているように見えたりアゴが左右どちらかへずれ
ているように見えたりするのですね。
これも見た目に関わりますが、化粧などではごまかせないためコンプレックスになり精神
的に落ち込んでしまう人もいます。

4)顎骨に異常が起こる
歯がなくなると、その下にある骨が部分的に下がっていきます。するとインプラント治療な
どをしようと考えたとき、すでに骨が下がっていてそのまま治療に入れないというケース
も。
骨が下がっていればまず人工の骨を継ぎ足してからの治療となり、お金や時間がさらにか
かってしまいます。

5)機能面に障害が出る
歯には複数の機能があり、それらがうまく使えなくなることも。たとえば人は歯でものを噛
み小さくして飲み込むことで消化しますが、1 本歯がないだけでその工程が難しくなります。
あまり小さくできずに飲み込んでいくと胃腸にも負担がかかり、消化吸収に支障が出るで
しょう。
また部位によっては発音に障害が発生してしまうこともあります。自分では普段通りに話
しているつもりでも、スース―と息が漏れる音が混じって不明瞭になるケースもあります。
会話が億劫になり人と話すことを避けだせば、徐々に顔の筋肉が衰えていき、ますます悪循
環になります。


■歯がなくなったあとの治療方法3つ

1)インプラント
インプラントは人工の歯根をアゴの骨に入れて結合させ、その上に人工の歯を被せて噛み
合わせを戻す治療方法です。
【メリット】
・自然の歯とほほ変わらない噛みやすさがある
・見た目にも本人にも違和感がない
・見た目が自然できれい
・他の歯を削ったり、他の歯に負担がかかったりしない
インプラント治療で、なくなった歯が負担していた噛む力の約 9 割を取り戻せます。たと
えば奥歯の場合、噛むときにかかる力は 1 本あたり 60 ㎏と言われています。歯がなくなっ
てしまえばその力は他の歯で負担し合わなければなりません。そうなれば他の歯への負担
が強く、本来の寿命より短くなってしまう可能性が高くなります。
【デメリット】
・保険適応外のため治療費が高額
・治療期間が長い

2)ブリッジ
ブリッジとは英語で「橋」を意味しますが、歯科的ブリッジも橋のイメージを持っていただ
けると分かりやすいと思います。歯がないところの隣り合わせである前後の歯を削り、被せ
物をつけて橋渡しのようにつなげる方法です。
【メリット】
・自然の歯と似たような感覚で噛める
・異物感はなしで発音なども明瞭
・治療期間が短い
・健康保険が使える
【デメリット】
・左右の歯を削る必要があるうえに負担が重い
・手入れが難しい
・歯の部位を選ぶ
ブリッジはなくなった歯の両側に位置する歯を削って金属をひっかけ、2 本の歯で 3 本分を
支えています。そのため両側の歯には負担がかかりやすく、寿命が短くなる恐れも。またブ
リッジの手入れは簡単ではなく、手抜きをすれば虫歯や歯周病になることがあります。

3)入れ歯
入れ歯は他の歯にバネをひっかけて人工の歯を装着する方法。他の歯が残っているケース
では部分入れ歯、歯の多数がなくなっている場合では総入れ歯になります。
【メリット】
・治療期間が短い
・健康保険が使える
・清掃が簡単
【デメリット】
・部位によってはバネが目立つ
・硬いものは噛みづらい
・違和感がある
・バネをかける歯の負担が大きい

入れ歯の場合は他の治療法と違い、口の中に違和感があります。装着時には痛みを訴える人
もいるので、調節が必要です。また健康な歯の半分以下の力しかないため、硬いものは噛み
づらいでしょう。


■まとめ
いかがでしたか?歯を失ったままにしておく危険さを理解できましたでしょうか?
こちらでは治療方法3つをご紹介しましたが、当院ではインプラント治療を勧めています。
「なぜ保険適用外のインプラント治療を勧めるのか」と思われる方もいらっしゃるでしょ
う。
それは、入れ歯やブリッジでは、患者様の「一生美味しく食べたい」、「若々しい口元の美し
さを取り戻したい」といった希望を十分に叶えることが難しいからです。
ブリッジも入れ歯も、健康な歯や骨にダメージを与えてしまい、徐々に残った歯も失ってし
まう欠点があります。


当院では、無料の初診相談を行なっております。インプラント治療に長年携わってきた担当
医が、実際にお口の中を拝見して、レントゲンや CT 画像と総合して、考えられる治療の方
向性や治療期間、費用についてお伝えします。ぜひ一度ご相談ください。