皆さんこんにちは！「機能的で快適な美しい口腔を創り、それを守り続ける歯科医療」を目指す、宝沢伊藤歯科医院です。

インビザラインとは、透明なプラスチック製のアライナーを用いて歯を矯正する方法です。この治療法は、見た目が目立たないことから人気が高く、通常1〜2週間ごとにアライナーを交換しながら歯を徐々に動かしていきます。治療期間は平均して12〜18ヶ月ですが、個々のケースにより異なります。インビザライン治療中に引っ越しを予定している場合、治療を継続できるかどうかや注意点について理解しておくことが重要です。

本記事ではインビザラインで治療中に引っ越す場合の注意点を解説します。

■引っ越しによる矯正治療の継続

インビザラインの治療は、通常のワイヤー矯正と比べて柔軟性があります。アライナーは取り外し可能であり、自宅での管理が容易なため、引っ越し中でも治療の継続が可能です。ただし、治療の中断を避けるためには、事前の準備と計画が必要です。現在の担当医との連携をしっかり行い、新しい地域で信頼できる歯科医師を見つけることが鍵となります。

■引っ越し前の準備

引っ越し前に行うべき準備として、まず現在の担当医に引っ越しの予定を伝えましょう。治療計画と進捗状況を詳しく説明してもらい、必要な書類やデジタルデータを揃えます。これには、治療開始時の歯のスキャンデータや治療計画の詳細、これまでの進捗レポートが含まれます。これらの情報を新しい歯科医師にスムーズに引き継ぐための準備が重要です。

■新しい歯科医の探し方

新しい地域で信頼できる歯科医師を見つけるためには、リサーチが必要です。まず、インビザラインの公式ウェブサイトで認定された歯科医師を検索します。次に、地域のオンラインレビューや評価を確認し、評判の良い歯科医院を絞り込みます。また、友人や同僚の推薦を受けるのも良い方法です。電話やメールで直接問い合わせを行い、治療の引き継ぎが可能かどうかを確認します。

■治療情報の引き継ぎ

新しい歯科医師にスムーズに治療情報を引き継ぐためには、前述のデジタルデータや書類を準備します。インビザラインはデジタルプラットフォームを利用しているため、治療計画や進捗状況を簡単に共有できます。新しい歯科医師にこれらの情報を提供し、引き継ぎの際に必要な追加の診断やスキャンが必要かどうかを確認します。

■治療の中断を防ぐためのアドバイス

引っ越し前後のアライナーの管理は非常に重要です。引っ越しの際には、数週間分のアライナーを手元に確保しておきます。これにより、新しい歯科医師が見つかるまでの間、治療を継続することができます。引っ越しが近づいたら、次回のアライナーの受け取りやフィッティングについて、現在の担当医と調整します。また、新しい歯科医師と早急にコンタクトを取り、初回の診察を早めに設定します。

■よくある質問と対策


①引っ越し中にアライナーを失くした場合
アライナーを失くした場合、すぐに現在の担当医に連絡し、代替のアライナーを手配してもらいます。引っ越し先の歯科医師とも連携し、必要な対応を行います。

②新しい歯科医師が見つからない場合
新しい歯科医師がすぐに見つからない場合は、現在の歯科医師と相談し、可能な限り多くのアライナーを事前に受け取るようにします。また、インビザラインのサポートチームに連絡し、引っ越し先での歯科医師の紹介を依頼します。

③保険や費用に関する問題
保険の適用範囲が異なる場合があります。引っ越し前に保険会社に連絡し、新しい地域での適用範囲を確認します。費用に関しては、現在の担当医と新しい歯科医師の間で費用負担の調整を行います。

■まとめ

インビザライン治療中に引っ越しをする場合、事前の準備と計画が大切です。現在の担当医との連携をしっかり行い、必要な書類やデジタルデータを準備します。新しい地域で信頼できる歯科医師を見つけ、治療情報をスムーズに引き継ぐことで、治療の中断を防ぐことができます。

引っ越し前後のアライナーの管理や、新しい歯科医師との迅速なコミュニケーションも重要です。これらの対策を講じることで、インビザライン治療を引っ越し後も継続し、効果的に進めることができます。