歯を抜く理由は「むし歯」と「歯周病」が多いのですが、3番目の原因は「歯の破折」です。破折は抜歯全体の11%という統計結果が出ており、年々増加傾向にあります。当院でも破折による抜歯が増えている実感があります。
破折原因で最も多いのは「寝ている間の食いしばりや歯軋り」で、その原因には「ストレス」「睡眠時無呼吸症候群」、「不眠症」、「胃食道逆流症」が代表的なものですが、それ以外のリスクファクターには、「アルコール(飲酒)」、「ニコチン(喫煙)」、「カフェイン」、「性格」、「遺伝」、「就寝前行動(テレビ鑑賞や激しい運動等)」等が考えられます。食いしばり、歯軋りの対策は就寝時のマウスピース使用が一般的ですが、装落を忘れてしまうことやマウスピースの経年劣化(特に細菌の付着による衛生問題)もあり、万全な対策とは言えないものでした。
近年「ボツリヌス治療」による噛む筋肉『咬筋jの強すぎる筋力を抑える治療法が評価されてきました。そこで当院でもこの治療法を取り入れるこ
とにしました。
「MYONYX」という筋電計で咬筋の筋力を測定し、高い数値が出た患者さんに施術しますが、ボツリヌス治療により、歯を破折する患者さんが減少することが多いに期待されるところです。
院長 伊藤 克紀