福島県郡山市の歯医者 宝沢伊藤歯科医院

News Letter vol.32 2020 夏号

院長からひとこと

新型コロナウイルスと歯周病

新型コロナウイルスと歯周病
 歯周病(歯周病菌)が全身疾患と関わりが強いことが、近年次々に明らかになってきていますが、新型コロナウイルス感染症にも影響があることがわかってきました。歯周病菌が血管内に侵入すると菌血症という症状が起こります。新型コロナウイルスの感染で免疫が低下している場合、菌血症が敗血症という重い症状に変わっていったり、サイトカインストームに発展していくことになるので、歯周病菌を血管内に入れてはいけません。そのためには、

①徹底した歯周病治療が必要です。第2波が来て外出が困難になる前に口腔の健康を獲得しておくことが重要です。さらに、

②セルフケアのグレードアップが必要です。歯ブラシやデンタルフロスによる歯の清掃に加え、舌ブラシによる舌磨きも取り入れてください。舌の中央部に付着している舌苔の中には多くの細菌が住み着いているからです。また、唾液中にウイルスがいることがわかっているのでPOICウォーターによる洗口も徹底してください。

③プロフェッショナルケアも定期的に受け、歯肉の健康を維持することが大切です。

 適切な口腔ケアを行う場合と行わない場合では肺炎の発症者数やの死亡者数に有意差があることは過去に行われた調査で明らかになっています。歯周病(歯周病菌)対策をしっかり行って第2波に備えてください。
院長 伊藤 克紀

新入社員ごあいさつ

歯科医師 小坂春菜

こんにちは。4月から入職しました、歯科医師の小坂です。元々東京で勤務医をしていましたが、縁あって郡山に転居してきました。
初めての郡山なので分からない事だらけですが、早く地域に馴染んで皆さんのお口の健康を守っていけたらと思います。よろしくお願いします。

歯科衛生士 小池慈

はじめまして!2月に入社しました歯科衛生士の小池です。雑貨屋めぐりが大好きなO型です。
皆さんのお口の健康を守るお手伝いをさせて下さい。よろしくお願いします。

歯科衛生士 川崎瑠菜

はじめまして。6月から宝沢伊藤歯科医院の一員になりました川崎瑠菜です。最近は趣味を見つけるためにいろんなことにチャレンジ中です。笑顔と思いやりを大切に日々頑張っていきたいと思います。
よろしくお願い致します。

SDAコースを受講してきました

歯科衛生士 小池慈

 SDAのベーシック・アドバンストコースを受講してきました。このコースでは歯周治療の基本と歯周インフェクションコントロール、バイオフィルムマネジメント等を学んできました。歯周病の治療や予防に必要なのが歯周インフェクションコントロールという考え方で、生態と細菌のバランスを保ち疾患が起こらない程度に感染を制御することです。つまり歯周病は生体がバランスを崩しておこる病気なのです。歯周病の原因は細菌ですが、細菌はバイオフィルムに守られています。バイオフィルムは例えると台所やお風呂場、排水溝のヌメリです。あのヌメリが口の中にも形成されます。このバイオフィルム中の細菌から人体に有害な毒性物質が供給され、歯肉や血管などに激しい炎症を起こします。ですから歯周病の治療にも予防にもバイオフィルムの除去が重要です。しかし、バイオフィルムはブラッシングでは完全に落とすことが出来ない場合もあります。そこで私たちがバイオフィルムを除去するお手伝いをします。そのために活用しているのがエアフローという器械です。この器械を使うと口の中のバイオフィルムをリセットすることができます。口の中の悪い細菌層を体に害を及ぼさないような良い細菌層にかえる必要があります。そのため定期的にメンテナンスに来て頂くことが重要です。今回のコースを受けて、あらためてバイオフィルムの恐ろしさと除去することの大切さを知ることが出来ました。これからも新しい情報を勉強してスキルアップしていきます。

全身疾患のリスクファクターとしての歯周病

歯科衛生士 國井由香

 2月1日に、東京医科歯科大名誉教授・和泉雄一先生の講演に参加してきました。口の中の慢性炎症である歯周病は、現在日本で、成人の7~8割の方が罹患している病気です。歯ぐきの腫れや痛みが無ければ問題はないと思っていませんか?歯周病は自覚症状が無いまま進行するので、気づいた時には治療が困難な場合もあります。歯を支える骨を失い、歯を失うだけでなく、身体の健康にも悪影響を及ぼすことが明らかになってきました。
 歯周病原因菌や炎症物質が血管の中に入り、体中を巡り、リウマチ、心臓病、糖尿病、肺炎を悪化させたり、妊婦さんでは早産・低体重児出産のリスク因子となります。歯周病菌の中でも悪玉菌であるPg菌は、動脈硬化や動脈瘤の形成をし、炎症物質や内毒素の増加で血栓が形成され心筋梗塞や脳出血の発症につながります。
 また糖尿病の方は、歯周病に健康な方の2倍かかりやすく、糖尿病合併症も併発しやすいのです。糖尿病患者さんでインプラントを入れられた方も周囲炎を起こしやすくなります。早産や低体重児出産のリスクは、歯周病にかかっている妊婦さんは健康な方に比べ、5.9~7.5倍高いそうです。歯周病菌による子宮内感染や、分娩開始に関わるホルモンの上昇による影響です。妊娠中は特にホルモンの増加や、免疫抑制の影響で歯肉炎にもなりやすいため、産まれてくるお子さんのためにも早めのうちに歯周病検査をして、歯周病をコントロールしていくことが大事です。
 歯周病の改善によって、血糖値が下がったり、様々な全身疾患の症状緩和につながります。皆さんぜひ、しっかりと歯周病治療や予防を行い、身体の健康も一緒に守っていきましょう!!

歯科技工所で学んだこと

歯科技工士 渡邉北斗

 先日、会津にある歯科技工所にCAD/CAMでのセラミックについて勉強してきました。当院で使用しているCERECは患者さんの口の中を直接撮影しますが、歯科技工所では歯科医院から集められた模型を特殊な機械に読み込ませてパソコン上で設計していました。CERECのメリットとしては模型に起こさなくていいので、患者さんの負担も少なく、1日でセラミックを装着することができます。そして変形もありません。歯の構造の話になるのですが、歯の噛む部分には沢山の溝や膨らみがあることを皆さんは知っていますか?これは食べ物をほっぺや舌側に流したり、効率よくすり潰すために役立っています。
CAD/CAMで制作されたものをより天然歯に近づけるためにはどうしたら良いのか様々な症例を見させていただき、学ぶことがたくさんありました。さらに良いものを作るためには最終的に私たち歯科技工士の経験と知識で手を加えることによってもっと自然で、理想的な形に仕上がっていくのだということがわかりました。これからもCERECを活用して患者さんに満足してもらえるような技工物を届けていきたいと思います。

スタッフの独り言:第4弾

皆さんお待ちかねのコーナーです。今回はアシスタントの田母神が受付の3人をご紹介します!

 まず1人目は、美人で物知りな松本さん!旅行好きで、日本だけではなく海外のことにも詳しく、世界遺産検定という珍しい検定を取得しているそうです。最近の休日の楽しみはお菓子を食べながらDVD鑑賞することみたいです。

 2人目は、カラオケ好きな大和田さん!おっとりとした雰囲気ですが、歌ったり踊ったりすることが好きで、よくヒトカラにも行くそうです。大和田さんの美声聴いてみたいですね♪休日は愛犬の散歩に行くみたいです。

 3人目は、いつも笑顔がステキな佐藤さん!明るく前向きな性格の持ち主です!受付だけではなく、アシスタント業務も行っています。休日は好きな料理をしたり、筋トレに励んだりしているそうです。

 以上、宝沢伊藤歯科の顔である受付3人の紹介でした。スタッフの意外な一面を知ることができましたでしょうか?次回は、技工士のスタッフ紹介をさせて頂きます。乞うご期待!!
(田母神優佳)