福島県郡山市の歯医者 宝沢伊藤歯科医院

News Letter Vol.24 2016 夏号

院長からひとこと

スウェーデン式歯磨き法の紹介『イエテボリ法』

 プラークコントロールには、セルフケアとプロフェッショナルケアがあります。むし歯予防のためには、両者のバランスが大事です。毎日のセルフケアを徹底し、定期的にプロフェッショナルケアを受けていただくことが必要です。スウェーデンは、むし歯予防の先進国ですが、セルフケアの方法に関して新しいやり方「イエテボリ法」が紹介されましたので説明したいと思います。最近の歯磨き粉にはむし歯予防に有効な成分(フッ化物、キシリトール等)が入っているものが多いです。特にフッ化物は虫歯予防に重要な成分です。イエテボリ法はそのフッ化物を歯に十分作用させる歯磨き法です。
イエテボリ法(トゥースペーストテクニック)
①歯磨き粉は歯ブラシにたっぷり、約2cmつけます。(小学生は1cm、幼稚園生は5mm)
②歯磨き粉が全ての歯に十分つくように全体に広げます。
③次に1本1本丁寧にブラッシングをします。
④ここで口に溜まった泡を吐き出さない事が重要です。
⑤少ない水(約10ml)を口に含みます。
⑥30秒間、歯ブラシが届きにくい溝や歯と歯の間、歯と歯茎の境目などに行き渡るようにしっかりブクブクうがいをします。
⑦吐き出したらできるだけ2回目のうがいはしないようにしましょう。何度もうがいをしてしまうとフッ化物が流れていってしまうからです。


 洗口専用のフッ化物でのうがいの方が効果は高いですが、歯磨き粉に入っているフッ化物をうまく利用する簡便な方法として、注目されている方法です。2時間の飲食は避けた方が効果が上がるので、タイミングとしては就寝前がいいでしょう。

院長 伊藤 克紀

イベント報告

お花見

去る4月、スタッフ一同で開成山公園へお花見に行きました。天気にも恵まれ、満開の桜の下でお花見団子を食べながら綺麗な桜を見ました。皆でいい時間を過ごして、お腹も心も満たされました。

新入社員ごあいさつ

大和田 恵里(受付)

皆さん初めまして♪6月から新しく受付として入りました大和田と申します。浜通り出身で、歌とお酒が好きです。歯科医療については現在学んでいる状況ですが、患者様の力になれるように日々努力して精一杯頑張ります。どうぞよろしくお願いします!

SDAコースを受講してきました

 SDAのベーシック、アドバンス、トレーニングコースを受講してきました。ベーシック、アドバンスコースでは歯周治療の基本と歯周インフェクションコントロールを理解し、確実に治る歯周治療、成功率の高いメンテナンスとバイオフィルムマネジメント等を学んできました。また、トレーニングコースでは超音波スケーラーやエアフローの使用法等を、模型を使ってトレーニングしてきました。
 海外で生まれた、歯周インフェクションコントロールとは、生体と細菌のバランスで疾患が起こらない程度に感染を制御することです。歯周インフェクションコントロールのゴールは、プロービング時の出血が全体の10%以下、歯周ポケットが4mm以内であること、疼痛が無い事です。それを成功させる為には、皆さんに歯周病の知識(例えば出血が病気である事、同じ口の中でも場所によって歯周病の進行度に差がみられる事)を理解して頂き、一番はプラークコントロールで歯ぐき付近の細菌を減少させ、そして定期的に来院して頂き、私達歯科衛生士によるバイオフィルム除去を行うことです。磨き残し0%は絶対に無理ですので、私達と生涯に渡るお付き合いが必要となってきます。
 私たちがバイオフィルムの除去で活用しているエアフローは、グリシンパウダーというものを使用しています。コラーゲンの主成分であるアミノ酸が原料なので、全歯面、金属面、根が露出している部分にも使用可能です。歯ぐき等の軟組織への為害性もありません。トレーニングコースでは、インストラクターの衛生士さんとマンツーマンで正しいエアフローの使い方や効果を学んできました。
 今回この三日間のコースを受けて、新しい知識や技術も学べ、大変勉強になりました。これからも新しい情報を勉強し、知識のアップデートをしていきたいと思います。そして診療に活かしていきたいです。
歯科衛生士 上野 みなみ

仙台チャリティー講演会

 4月16日、17日仙台市で行われた東日本大震災復興支援チャリティー講演会に行ってきました。
 歯科技工士としての役割とは多くの患者さんが共通しておっしゃっていたことがあり、「患者さんの笑顔を取り戻す」という言葉でした。そのためには時間と努力を惜しまず、患者さんと納得するまで話し合うという事です。様々な角度からアプローチすることで患者さんが何を求めているのかを明確に理解した上で創り出す補綴物は「患者さんの笑顔」というゴールへの最も近道だと感じました。また、補綴物をセットしたら終わりではなく、自分の作ったものがどう変化していくのか経過を見ていくことを大切にしていました。院長先生や衛生士さんと協力し、患者さんの口腔内を良い状態で保っていくことで補綴物の役割が果たせるのだと思います。患者さんの症例で10年前に入れたセラミックが今でも問題なくきれいな状態で維持している写真を見てこれを作られた技工士の技術はもちろんですが、先生やメンテナンスを担当してきた衛生士、そして患者さん自身の努力が実を結んだ結果だとおっしゃっていました。
 講演された方々の年齢も様々で70歳を過ぎてもまだまだ現役で仕事をしている方や、日本を飛び出して世界のラボで活躍している方々の話を聞いていると私たちも良い刺激を受けました。
 最近ではCAD/CAMという新しいシステムも導入し、よりスピーディーにセラミックを作れるようになりました。しかしそれを扱う私たち歯科技工士の目を養うことが大切で、現状に満足せずより天然歯に近づけるような色調と形態の探求することを教えて頂きました。
歯科技工士  紺野 茜 杉本 由美

退職者ごあいさつ

安齋 香 (受付)

 この7年間多くの患者様とお会いできたことに感謝の気持ちと寂しい気持ちでいっぱいです。震災後、私が浜通り出身ということもあり、たくさんの励ましの言葉を頂いたこと、本当に心の支えとなりました。ありがとうございました。私にとって当院は家族のような存在でした。いつも「ありがとう」の言葉が飛び交う笑顔の絶えない温かい職場です。そして、なによりも患者様一人一人との繋がりを大切に考え、一生涯お口の健康から快適で豊かな生活を送って頂きたいという願いを持ち、患者様と一緒に実現していきたいと考えている歯科医院です。これからも、安心と信頼をおいて当院に通院して頂ければと思います。皆様と出会えたことは私の人生において大きなものとなりました。これからもここで学ばせて頂いたことを大切にしていきたいと思います。本当にありがとうございました。

吉田 愛弥 (受付)

 学校を卒業してすぐに宝沢伊藤歯科医院に入り、右も左も分からない私が、院長先生やスタッフの皆さん患者様から多くのことを学ばせていただき、受付としてのやりがいを感じながら勤務する事が出来ました。社会人としての大切な最初の時間を、宝沢伊藤歯科医院で過ごす事ができ、本当に誇りに思います。3年間本当にお世話になりました。ありがとうございました。

永沼 知絵子 (歯科助手)

 2年半お世話になりました。私の長所を最大限に活かしてもらえた宝沢伊藤歯科医院に、感謝の気持ちでいっぱいです。いきなりの退社になってしまいましたが、スタッフ、そして皆様にお会いできたことは私の一生の宝物です。これからもお口の中の健康を伝えていくスタッフを信じて頂き、患者様ご自身で考え選択し、皆様が快適な生活を送れることを心より願っております。

関口 由布子 (歯科衛生士)

 約2年間という期間で、たくさんの患者様にお会いし、接し、勉強になる事ばかりでした。特に私が担当させて頂いた患者様には感謝しております。歯科のこと以外にもたあいもない話ができたり、笑い合えたりと本当にありがとうございました。歯磨きとメンテナンスを怠らず一生おいしいご飯を食べられるように頑張ってください。