SDAのベーシック、アドバンス、トレーニングコースを受講してきました。ベーシック、アドバンスコースでは歯周治療の基本と歯周インフェクションコントロールを理解し、確実に治る歯周治療、成功率の高いメンテナンスとバイオフィルムマネジメント等を学んできました。また、トレーニングコースでは超音波スケーラーやエアフローの使用法等を、模型を使ってトレーニングしてきました。
海外で生まれた、歯周インフェクションコントロールとは、生体と細菌のバランスで疾患が起こらない程度に感染を制御することです。歯周インフェクションコントロールのゴールは、プロービング時の出血が全体の10%以下、歯周ポケットが4mm以内であること、疼痛が無い事です。それを成功させる為には、皆さんに歯周病の知識(例えば出血が病気である事、同じ口の中でも場所によって歯周病の進行度に差がみられる事)を理解して頂き、一番はプラークコントロールで歯ぐき付近の細菌を減少させ、そして定期的に来院して頂き、私達歯科衛生士によるバイオフィルム除去を行うことです。磨き残し0%は絶対に無理ですので、私達と生涯に渡るお付き合いが必要となってきます。
私たちがバイオフィルムの除去で活用しているエアフローは、グリシンパウダーというものを使用しています。コラーゲンの主成分であるアミノ酸が原料なので、全歯面、金属面、根が露出している部分にも使用可能です。歯ぐき等の軟組織への為害性もありません。トレーニングコースでは、インストラクターの衛生士さんとマンツーマンで正しいエアフローの使い方や効果を学んできました。
今回この三日間のコースを受けて、新しい知識や技術も学べ、大変勉強になりました。これからも新しい情報を勉強し、知識のアップデートをしていきたいと思います。そして診療に活かしていきたいです。
歯科衛生士 上野 みなみ