福島県郡山市の歯医者 宝沢伊藤歯科医院

News Letter Vol.18 2013 夏号

院長のひとこと

<多くの殺菌水の中で「POICウォーター」を選んだ理由>

 以前にもニュースレターで当院で使用している殺菌水 「POICウォーター」 について報告しましたが、「殺菌水」と呼ばれる水(強酸性水、酸化電位水、強アルカリ水、オゾン水、等)がたくさん医療界に出回っているので、 それらとPOICウォーターとの違いについて解説したいと思います。
 多くの殺菌水は細菌やウィルスに直接作用させれば有効ですが、ロ腔内にいる細菌やウィルスは「バイオフィルム」という強力なバリア内に潜んでいるため、直接作用させることができません。ですから「殺菌水によるうがいは無意味」というのが今までの私の見解でした。ところがある学会で「POICウォーター」というバイオフィルムを分解できる殺菌水を見つけました。これは世界初であり、特許を出願中だということです。
 POICウォーターがバイオフィルムを分解するだけでなく殺菌もできるその原理は、強いうがいにより水流を起こしタンパク質と反応すると強い殺菌力を持った水に変化するというものです。 口の中に入れたときには殺菌力はわずかしかありませんが、 バイオフィルム分解能力にすぐれています。そして、 約15秒後にはバイオフィルムのタンパク質と反応し殺菌力の強い水に変化します。 この殺菌力はむし歯菌、歯周病菌のみならず、インフルエンザウィルス、 肝炎ウィルス、 エイズウィルスなどにも有効です。 家庭でも使ってほしい理由はそこにもあります。 それだけ強力なのに非常に安全であることが、 この水の最大の特徴です。
 POICウォーターはハロゲン元素を含まない純粋な塩とフミン類を含まない純水のみを電気分解して作られた次亜塩素酸イオン(HOCL)を多く含んだ水です。 そして、この次亜塩素酸というのは、 人間の体内で免疫担当細胞として働く白血球が、侵入して来た細菌に対し殺菌する過程で産生する酸なので、殺菌力が強力で、安全性も確実なのです。
 他の殺菌水とはくらべものにならないくらい優秀な水です。
院長 伊藤 克紀

一絵の解説一

  1. 好中球が異物(細菌やウィルス)を取り囲む
  2. 顆粒がMPO(ミエロペルオキシダーゼ) を放出しHOCL(次亜塩素酸)が生成される
  3. 次亜塩素酸が細菌・ウィルスを攻撃し、死滅させる

スタッフ紹介

紺野 茜(こんのあかね) 歯科技工士

 皆様、こんにちは。青森県十和田市出身で洋楽や洋画が大好きな歯科技工士です。
 患者さんのためにより良い技工物を作れるよう努力し、一生懸命頑張りますので、よろしくお願いします。

伊藤 忍(いとうしのぶ) 歯科アシスタント

 今年の2月中旬から歯科助手をさせていただいています。八山田出身の伊藤です。最近、DIYにはまっていて、 冬までにTV台を製作しようと考えています!
 皆さんのお口の中の健康をサポートできるよう、一生懸命頑張りますので宜しくお願いします。

退職者あいさつ

橋本光恵(歯科技工士)

 この度、6月30日をもって約10年間お世話になった宝沢伊藤歯料医院を退職することになりました。この10年間、院長先生にはいろいろな勉強会に連れていって頂き、スタッフのみんなは本当に仲良くていつも支えられました。 そして、 技工という裏方の仕事ではありますが、患者さんみなさんと触れ合い、仕事が出来た事が、私の一番の宝です。
 これからは、子育てに励む毎日ですが、 いつかはまた歯科技工士に復帰したいと思います。
 最後に、こんなに信頼できる歯科料医院はないと思いますので、これからも宝沢伊藤歯科医院をよろしくお願いします。

押山暁恵(歯科アシスタント)

 この度、一身上の都合により、2月をもちまして退職しました。たくさんの患者さんと出会うことができ、色々勉強しながら成長させて頂くことができたことに感謝しています。そして、院長先生をはじめスタッフみんなにも温かく支えて頂きました。 患者さんに真撃に向き合っている医院です。 これからも是非かかりつけ医院として選んで頂けたらと思います。 本当にありがとうございました。

五十嵐慎一(歯科技工士)

 この度、2月28日をもちまして退職いたしました。初めは不安でいっぱいでしたが院長先生をはじめスタッフの皆さんに支えられて頑張ることができました。ここで学んだことは、とても貴重な経験になりました。現在は、技工所を会津若松市で開業しました。今後は、週1回お世話になります。引き続き、患者さんが満足するような技工物を製作したいと思います。これからも、よろしくお願いします。

★新しいエアフローによるクリーニング★

 当院で行っているクリーニングに、 エアフローという新しい機械が仲間入りしました。
 エアフローとは、水と微粒子パウダーをウォータースプレーと一緒に吹き付けて、 歯の表面やバイオフィルム(プラーク) を取り除く機械です。タバコによるヤニ、コーヒー、紅茶、ワインによるなかなか落ちない頑固な着色もすばやく落ちる優れ物です!シャワーのようで気持ちいいというお声もいただいてます。
 従来のクリーニングでは、研磨剤や器具による歯の表面への目に見えない傷がつくリスクがありましたが、エアフローは歯に優しいクリーニング方法です。使用されているパウダーは、アミノ酸の一種でコラーゲンなどに含まれる成分です。 甘味があり食物添加物として広く用いられているものです。歯の表面を滑らかにする効果もあるので、エアフロー後は舌で歯をさわるとツルツルします。
 さらに当院では、ウォータースプレーには殺菌水を使用しますので、クリーニングしながら殺菌まで出来ます。
 矯正装置の入った方やインプラント治療をされた方にも安全に受けていただけます。現在のクリーニングにプラス1050円で受けることが出来ます。
 ぜひ、気持ちよいクリーニング体験してみてください!!

ホームケアアドバイザー認定セミナーの報告

 5月26日に東京で開かれた、 ホームケアアドバイザー認定試験に参加してきました。
 当院で使っているPOICウォーター(殺菌水)の自宅での使用方法や、専門的な知識を4月に行われたステップ1の勉強会で深く学び、5月26日に行われたステップ2の勉強会で認定試験を受講してきました。試験の内容は、POICウォーターに関する専門的な知識の筆記試験やロールプレイングを行いました。 全国各地からも同じホームケアアドバイザーを目指す歯科医院のスタッフが集まり、POICウォーターの使用法や応用した使い方などを共有する事ができ有意義な時間になりました。
 当院では8人のスタッフが試験を受け、見事全員が合格する事が出来ました。ホームケアアドバイザーの資格を取得し、ドクターや衛生士だけでなく受付やアシスタントもこの資格を取得したので、スタッフ全員で皆さんにこのお水の使用方法やホームケアの仕方のアドバイスが出来るようになりました。ですので、誰にでも気軽に相談して下さい!
 このセミナーに参加して、POICウォーターは本当にすばらしいものだと改めて実感しました。ですから、より多くの患者さんに使ってほしいと思っています。そのために私達ホームケアアドバイザーが、この水の重要性と口腔ケアの大切さを伝えていきたいと思います!
歯科アシスタント 大竹 由実子

政志塾で学んで

 私は今年の4月から毎月1回計6回東京で開催されている 「政志塾」 に参加しています。 日本歯周病学会指導医の斉藤政一先生をはじめ著名な先生方から直接学び質問できる勉強会です。勉強会の主旨は「歯を長持ちさせる」です。
 最近の厚生省の統計によると、日本人の歯は再治療を3回繰り返すことにより、失われているようです。 目は老眼になっても失明する人はわずかです。脳、肺、肝臓、耳、指など私たちと共に生きており、 当然歯も老化により失われていくものではありません。日本の一般的な歯科治療は痛みを取り除く対症療が中心です。 しかし、 対症療法を繰り返していけば歯の寿命は短くなってしまいます。
 そこで歯の寿命を延ばすには、 お口の環境の改善とセルフコントロールとプロフェッショナルコントロールの充実が必要不可欠だとわかりました。
 その為には、虫歯菌、歯周病菌の質と量を把握し一人一人にあったプラークコントロールを知り、正しいブラッシング、 フロッシングの仕方を身に付けなければいけません。そしてセルフコントロールを充実させるためのサポートをシステムとしてチーム医療で取り組んでいくことを学びました。
 当院で行っているプリベンションはセルフコントロールをサポートするシステムです。例えば、細菌検査 ①唾液検査(目で見えない虫歯菌の原因を追究する検査)②バナペリオ(歯周病菌の質や量を調べる検査)によりオーダーメイドのプラークコントロール法を考えます。その結果とカウンセリングから生活習質の改善やプラークコントロールのアドバイスができます。次に正しいブラッシングや歯間ブラシ、フロスの使い方を身に付けてもらうようにサポートします。
 ここまでは、歯科衛生士の役割が大きいですが、この結果から歯科医師が治療の計画をたて治療を行います。 歯を長持ちさせる治療をするために色々な勉強会に参加したり、 本を読んで知識と技術を身に付けて行こうと思います。
 治療の後は、健康維持のためのメンテナンスです。メンテナンス(PMTC)とは専用の機械や器具を使って磨き上げたり、バイオフィルムと呼ばれる細菌が作った膜を歯や歯のまわりから取り除く方法です。バイオフィルムはうがいや歯磨きでは取り除くことができないのでPMTCによって取り除くことが効果的です。
 最後に歯を長持ちさせるためには、皆さんの日々のセルフコントロールとプロフェッショナルケアが最重要ですから、 私も治療に全力で取り組みますので皆さんもせひシステムを活用して頂き、一緒にロと歯の健康を守っていきましょう。
歯科医師 大桶直子