福島県郡山市の歯医者 宝沢伊藤歯科医院

予防・メンテナンス

オーダーメイドのむし歯・歯周病予防

予防先進国スウェーデンと日本では何が違うの?

歳をとっても、できれば自分の歯で食べたいと願っている人が多いにも関わらず、最期の時まで自分の歯で食事ができる日本人は、ほんのわずかしかいません。しかも、歯は老化で無くなっていくものだと思い込み、歯を守る対策をせずに諦めている人が非常に多いようです。

しかし、スウェーデン人の多くの高齢者は自分の歯で食事を楽しんでいます。日本とスウェーデンではいったい何が違うのでしょうか?その答えは歯科医療の歴史にありました。

日本もスウェーデンも歯科医師が100名程度だった時代の話しです。その当時は日本もスウェーデンもむし歯の痛みに苦しむ人や歯を抜いてしまったにもかかわらず、入れ歯が無く食べることがままならない人が大勢いました。
そこで、日本政府は痛みをとる応急治療や入れ歯がない人達に入れ歯を作ってあげて食事ができるようにしてあげて欲しいと歯科医師に要請しました。現在でも続く「痛くなったら痛みを取る治療をしましょう。詰めましょう。被せましょう。治療ができなくなったら歯を抜いて入れ歯にしましょう。」という『治療中心歯科医療』はそのようにして確立されていきました。

一方のスウェーデンでは「歯を抜いて入れ歯を作り続けたら、いつまでたっても歯で苦しむ人は減らない。なんとかこの負の連鎖を止めるために全国をまわって歯の大切さを伝える教育をして予防の習慣を身に付けさせてください。」という要請をしました。そして『教育中心歯科医療』が確立していきました。日本が治療中心でスウェーデンが予防中心なのは、このような時代背景による影響が大きいと思われます。

そして、現在のスウェーデンでは、歯の大切さを教える健康教育は学校の役割、予防法を教え予防のサポートをすることが歯科医師の役割と役割分担されています。

このようにスウェーデンでは、小児期から歯の大切さを学び、歯の健康に興味を持ち、予防の手段を学び『予防して歯と口の健康を守っていく』習慣が身についていくのです。
日本人もスウェーデン人と同じ知識を持ち、同じ行動をして、歯の健康を守る習慣を身につければ、むし歯予防も歯周病予防もきっとうまくいくはずです。

口腔の健康を維持するためにスウェーデンで行なっていること

1.教育(歯の健康の大切さ、むし歯になる理由などの教育、親子教育も含む)
2.リスク評価を行い個人に合った予防戦略を立てる(セルフケアの確立・フッ化物の応用・生活習慣の改善など)プリベンションプログラムへ
3.定期的なプロフェッショナルケアPMTCへ
4.「MI」を軸にしたむし歯治療むし歯治療へ

宝沢伊藤歯科医院ではスウェーデンのこのような予防中心の考え方を取り入れた医療戦略により口腔の健康を守る努力をしています。