「生涯、快適で豊かな暮らしをしていただくために」その第一段階が小児期におけるむし歯予防です。むし歯予防が大切なことは多くの人が知っていることですが、むし歯予防の本当の方法を知っている人はほとんどいません。もし、わかったとしても子供たちが自らの意志で「自分の健康のために」と健康への行動をとることはまず考えられません。 子供たちが、むし歯予防の方法を学び、むし歯予防のための行動をとり、それを習慣化させ、むし歯予防を成功させるためには、
- 科学的な根拠に基づいたデータの収集と分析が必要です。
- 分析結果を子供たちにわかりやすく、そして楽しく説明してあげる事が必要です。
- 親と歯科医院が協力していく必要があります。
- 同じ目的を持った仲間と励まし合い、競い合うことが必要です。
- 目標を達成したらご褒美をあげて、褒めてあげることが必要です。
この5項目に沿ったアプローチが必要です。
※「カリオグラム」で虫歯になる可能性をビジュアル化し、弱点や今後の対策をわかりやすく伝えます。
疫学的データによると
※小児期より、定期的にメインテナンスを継続的に受けた人は、確実に8020(80歳になっても20本以上の歯が残存していること)を達成できる。
とあります。現在、日本人の80歳時の平均残存歯数が約8本であることを考えると、小児期からのむし歯予防の大切さがおわかりでしょう。 永久歯が生えてきてから2~3年くらいが一番むし歯になりやすい時期です。ですから永久歯が生えはじめる5~6歳くらいから、第二大臼歯(親知らずを除き最後に生えてくる歯)が生える12~14歳そこから3年くらい経つまでの間が最もむし歯になりやすい時期なのです。
「歯っ美゜ークラブ」はその期間の予防管理を「本人、家族、歯科医院」が協力のもとに行うことを目的としたクラブです。 むし歯のかかりやすさはひとりひとり違うため、リスク検査によってむし歯リスクを把握し、個人にあったオーダーメイドの予防法を考えることも大変重要なことです。